コンサルタント プロフィール
ハラスメント対策コンサルタント
馬谷邦彦(うまたにくにひこ)
上場企業や中小企業で、総務人事担当者として22年間勤務。採用、給与計算、安全衛生、人材育成に携わる。産業カウンセラーとしても、ハラスメント相談窓口、メンタルヘルス対策、研修講師など幅広い仕事をこなす。その後、社会保険労務士として独立し、主に中小企業経営者の労働相談を中心に活動。また大手人材会社と提携し、キャリアコンサルタントとして3年で300名を超える会社員と面談。上司との人間関係の悩みなど幅広いアドバイスを行う。
多くの経営者と関わる中で、今のハラスメント防止対策が、表面的な管理職研修や制度づくりに偏り、ハラスメント被害者を救うサポート体制不備や、経営者の無関心に疑問を抱く。
また、子供の頃、いじめを受けた経験からもハラスメント被害者をサポートしたいと思い、「法律×キャリア×お金×心理」の4側面から被害者を救う ~パワハラ危機をチャンスに変える~【180日・ライフデザインプログラム】を体系化。
2019年、ハラスメント対策やキャリア構築のサポートを専門とする事務所を立ち上げる。単にハラスメントから脱却するだけでなく、その後のキャリアや収入の課題も明確にし、ハラスメント被害者が、次の人生を力強く歩めるための総合サポートを行う。
「働くことは楽しいものだ」をモットーに、クライアントの真のパートナーとなるための活動を拡大予定。
社会保険労務士
キャリアコンサルタント
1級ファイナンシャルプランナー
産業カウンセラー
神戸市在住
趣味:読書、山登り
自己紹介
1.平凡な幼少期
私は、年間の出生数が200万人を超えた、第2次ベビーブームの1971年生まれで、幼少期は、埼玉県大宮市で育ちました。
この頃は、ガンダムのプラモデルにハマって、休日の朝早くにおもちゃ屋さんの前に並んだり、任天堂のファミリーコンピューターで、ゲームばかりしていた思い出があります。
父は普通の会社員でしたが、転勤が多く、大阪、東京、埼玉、岡山とかなり転々としました。転勤ごとに友人と別れるのは寂しいものでしたが、住めば都とはよく言ったもので、それぞれの土地で友人もでき、それなりに毎日を楽しく過ごしてきました。
その後、岡山県の高校を卒業して、京都の大学に進学しました。
大学では、アウトドアの部活に入り、日本アルプスや屋久島など、様々な山を上り、友人たちと一緒に頂上で見たご来光は一生忘れない思い出です。
学生時代は、総じて勉強しなかったので、あのときもっと、勉強しておけばよかったと今更ながらに思います。
後悔先に立たずですね。
2.ひとりだけ事務職に配属
「なぜ、私だけ事務職に配属なんですか?」
新入社員研修が終了して、配属発表があったときに人事部長に、私が発した質問です。
大学を卒業後、外構の建材会社に入社したのですが、同期が約50人いたなかで、ほとんどが営業か開発に配属され、私一人だけが総務に配属されたのです。
私は文系なので、営業に配属されるものとばかり思っており、発表があったときはかなり落ち込みました。
人事部長は、「君が総務に適任だと思ったから」と言っていましたが、その言葉を素直に受け入れることはできず、自分は能力がないから総務に配属されたんだと、悲観的にとらえていました。
その気持ちを抱えたまま、最初の配属先である工場総務に赴任しましたが、そこでは、いろいろ試練がありました。
3.また、ひとり
工場に赴任すると、総務の直属上司はいませんでした。
上司は、近隣の事業所に在席しておりましたので、仕事を教えてくれる人が誰もいません。
いきなり現場に放り込まれて、工場長や、他の部署からいろんな依頼を受けますが、やり方がわからないから、上司や本社に電話しまくって、自分一人で、ひとつずつ仕事をこなしていく日々が始まりました。
通常の仕事以外にも、
「蛍光灯が切れてるから交換しろ」
「工場内に鳥が巣を作ってるから除去しろ」
「ストーカーに付きまとわれている感じがするから一緒に帰ってほしい」
などなど。
雑用のオンパレードで、なんでも屋さんですね(笑)
当時は、「総務なんだから〇〇しろ」と言われるのが、本当に腹の立つ言葉でした。
心の中では、「総務、総務ってうるさいな、そんなことは、自分でやれば」と叫んでましたが、言葉にできないのでストレスが、どんどん溜まっていきました。
ある日、
夜遅くまで一人で残業しているときに、ストレスが頂点に達したのか、急に涙が出てきて、止まらなくなってしまい、
「自分は何をやっているんだろう。このまま雑用ばかりの仕事をしていていいのだろうか?」
という思いがどんどん強くなっていったときのことを、今でもはっきりと覚えています。
そのあと、
これを打破していくには、何か専門スキルを身につけて、その仕事で食べていけるようにしようと考え、資格取得に励んでいくことになります。
4.社会保険労務士の資格を目指す
総務人事の専門資格と言えば、なんだろうと本屋で調べていると「社会保険労務士」という国家資格があることを知りました。
なかなか難関な資格のようでしたので、独学では難しいと考え、専門学校へ通い始めました。
年に1回しか試験がないのですが、1年目、2年目、3年目も続けて不合格となったことで、モチベーションが下がってしまい、そこから2年間は、受験さえしませんでした。
でも、この雑用仕事の状況から抜け出したいという思いが強く残っていたので、一念発起して、ようやく4回目の試験で合格することができました。
この合格を機会にしてソフトウエア会社の総務人事へ転職することになります。
5.キャリアカウンセラー・産業カウンセラー等の資格を取得し、キャリア構築やメンタル・ハラスメント対策のスキルを身につける
転職先のソフトウエア会社では、総務人事全般を任せてもらいました。
人の採用からハラスメント研修教育、社会保険、人事制度、給与計算、助成金申請や、労務問題の解決処理まで一から十まですべて自分で対応していくことによって、多くのスキルを身につけることができました。
今、振り返れば、最初の配属先でも、社員の人事データが見られて、給与もわかって、本社との橋渡しもやっている。そんな部署に能力の低い人を配属させることはないのかなと思います。
もし、過去に戻って、「あなたは選ばれた人間ですよ」って、その時の自分に語ってあげることができたなら、もっと自分の仕事を好きになれていたかもしれません。
そして、この会社に在籍しているときに、もっとスキルを上げていきたいと思うようになり、キャリアカウンセラーや産業カウンセラー(メンタル・ハラスメント対策)、ファイナンシャルプランナーの資格を取得しました。
これらの資格を取得したことで、年金や退職金、保険などのお金の相談や若年からミドル層までのキャリア開発、ハラスメント、定年後のお金の準備など、幅広く相談に対応することができるようになり、実務を通して、スキルや知識を自分のものにすることができたと思います。
6.新しい世界で挑戦したい
このように労務管理やお金等のスキルを身につけた自分でしたが、様々な勉強会などに参加すると、すでに士業として独立している人や、会社を経営する人などと接する機会も多くなり、いつか、「自分の好きな仕事で暮らしていけたら」という思いがどんどん強くなり、思い切って独立しました。
独立したときは、すでに40歳を過ぎていましたが、家族や士業仲間のサポートもあって、
今は、個人向けのハラスメント対策コンサルタントとして、ハラスメントからの脱出プログラムやキャリア再構築のコンサルティングを行っております。