今回は、パワハラ被害を受け、苦しいときに役立つ言葉についてお伝えしていきたいと思います。
パワハラで悩んだときに自分を救うたった一つの言葉
いきなりですが、「ど忘れ」というものがありますね。
覚えているはずなのに思い出せない。
先日、妻と会話していたときに、昔の大河ドラマの話になりました。
「龍馬伝」というタイトルで、福山雅治さんが坂本龍馬役をされていたドラマです。
最終回に龍馬は暗殺されてしまうのですが、そのとき一緒だったのが龍馬の盟友であった「中岡慎太郎」です。
「この中岡慎太郎役をしていた俳優さん誰だっけ?」
となったのですが、顔は思い出せても名前が出てきません。
ど忘れですね。
たしか、「か」で始まる名字だったよなあ。
「かとうさん」「かんださん」?
いや、違うよな。。
2人であれやこれや言い合うのですが、結局思い出せず「まあ、いいか」となり
別の話題に変わっていきました。
ところが、洗濯物を干しているときに「あっ、そうだ! 上川隆也さんだ!」と突然思い出しました。
思い出そうと一生懸命に頭を使っているときは思い出せないのに、もう忘れてしまった頃になって突然答えが頭に浮かぶ。
こんな経験はあなたにもあると思います。
潜在意識は答えを探し続ける
なにが言いたいかというと、人は考えるのを止めたあとも「もうひとりの自分がずっと答えを探し続ける」ということです。
もう無意識に探し続けているわけです。
ここでは、そのもうひとりの自分を「潜在意識」とよびますね。
自分としては「俳優さんの名前がわからないけど、今はべつにいいや」と思っていたとしても、この潜在意識は答えを探すために、ずっと働き続けているわけです。
では、例えば「答えの見つからない質問」をこの潜在意識に投げかけてみると、どうなるでしょうか。
通常、私達は
「この仕事を完成させるためには、まずなにをすればいいだろう」
「この資料を完成させるためには、あと何が必要だろう」
のように自分に質問しながら仕事をこなしていますよね。
どれが重要で、優先しなくてはいけないかと区別しながら進めています。
一方、潜在意識は、俳優さんの名前でも、3日前に食べた昼食でも、人生の大きな選択でも質問は質問です。
全部の質問に脇目も振らず答えを探そうとします。
例えば
「あの上司はどうやったら変わってくれるのだろうか」
「私のことをどうやったらわかってくれるのだろうか」
相手がどう思うかわからない、答えが出るはずもない質問に対しても、潜在意識は答えを探そうとするわけです。
答えの出ないものを探し続けるわけですから、疲れますよね。
潜在意識は、あなたのエネルギーで動いているわけですから、ムダに消費としているとも言えます。
あなたのエネルギーがどんどん奪われていくわけですから、なにか新しい行動をしたいと思ってもエネルギー足りなくて動くことができません。
あなたは、いま、どんな質問を自分に投げかけていますか?
あなたは、答えの出ない質問を自分に投げかけていませんか?
上司から攻撃されるのは
「やっぱり自分が悪いからだろうか」
「自分の能力がないからだろうか」
もし、こんなふうに自分に質問を投げかけていたとしたら、
「私の悪いところ」
「私の能力がないところ」
潜在意識はそのことばかりを探しにいきます。
そして、探索の結果として
〇〇のスキルがないから
☓☓の能力が足りないから
人間関係をうまく作れないから
などと考え、自分を思い込んでしまいます。
でも、立ち止まって考えてみてください。
スキルがない。
能力がない。
人間関係がつくれない。
本当に本当にそうですか?
スキルも能力もなければ、とっくに首にされているのではないでしょうか。
でも、そんなことはなく、これまでやってきたわけです。
だから、能力もスキルも、あなたにはあるのです。
事実としてスキルや能力が不足している点があると感じるのであれば、それを身に着けていくように努力すればいいだけのことであり、自分を追い詰める必要はありません。
完璧な人間なんてどこにもいません。
だって、パワハラ上司を見てください。
欠点だらけですよ。
この状況を変えるために自分にはなにができるか?
そうは言っても、
パワハラを受けて、会社に相談した。
上司の上司にも相談した。
役所にも相談した。
でも解決しない。
「もう、私にはどうすることもできないんだな?」
「我慢するしかないんだな?」
そう自分に質問してしまうのなら、何度も言うように潜在意識は「どうすることもできない、我慢するしかない理由」を探しにいってしまいます。
なら、この状況を抜けるためにどうすればいいのか。
それは、
「この状況を変えるために自分にはなにができるか?」と言い換えてみることです。
そうすると潜在意識も変わります。
今、苦しいのに「なにができるのか」なんて考えたくないと思わるかもしれません。
そう思われたら、言葉だけ意識して変えてみるだけで構いません。
「この状況を変えるために自分にはなにができるか?」
と質問すれば、潜在意識はなにかしらのアイデアを探しにいきます。
「自分ができること」ですから、他人になにかしてもらうわけでもないし、相手に変わってもらおうとすることでもありません。
自分にできることです。
潜在意識が探してきた答えが、現状をすぐに変えるものではないかもしれません。
しかし、小さなことでも積み重なっていけば、大きな力になっていきます。
潜在意識が働いているときは、あなた自身のエネルギーを使います。
答えのない質問で浪費するよりも、前に進むための答えを探すことに使ったほうが有益だと思いませんか。
まとめ
今回は潜在意識についてお伝えしました。
恥ずかしながら私自身が、この潜在意識でいくつも失敗してきました。
「どうしてうまくいかないんだろう」
「どうして理解してくれないんだろう」
「どうして~ない」「どうして~ない」と、いつもつぶやいていました。
だから、当然「~ない」理由ばかりが頭に浮かびます。
そして落ち込んでいく。
こんなことを繰り返していました。
だから、あなたには今回お伝えしたことを試してみてほしいのです。
「どうして~ない」ではなくて、「どうしたら~できるか」とつぶやいてみてください。
そしたら、あなたの現状を変えるために潜在意識が動き始めますよ。