先日、クライアントさんからこんな相談が寄せられました。

上司から具体的な指示や指導がなく

 

 

あとから

 

 

「こんないい加減な仕事をするな」

 

 

「もっと考えて仕事しろ」

 

 

とか言われて、悩んでいる。

こんなとき、正面切って「あなたが具体的な指示や指導をしないからだ」と言い返せればいいのでしょうが、その後の人間関係を考えると、なかなか言い出せませんよね。

そして、毎日のように言われ続けると、そのうち「上司は自分のことをどう思っているのだろうか」と常に気になりませんか?

最終的には「上司に気に入られないとダメだ、気に入ってもらえない自分はダメだ」と思ってしまいます。

このように思ってしまうのは「自信」を失ってしまったからです。

自信を失ってしまうと、ネガティブ思考になり、自分の意見を言えなくなるし、悪循環です。

今回は「自信」を失わずに、パワハラしてくる相手と上手につきあう方法についてお伝えします。

自信を失わずにパワハラ上司と上手につきあう方法


一般的に自信とは「自尊心や自己肯定感」と呼ばれるものですが、別の言葉で説明すると、「ありのままの自分をかけがえのない存在として肯定的に受け止めること」です。

「まあ、自分ならなんとかなるさ」という感覚でしょうか。

この自己肯定感について書かれた本はベストセラーになったりしていますので、それだけ人々の関心が高いということですね。

別の見方をすれば、多くの人は自己肯定感が低いと感じているからこそ、そうした本を手に取るのかもしれません。

この自己肯定感が根底にあると、「自分なんて・・・」と思うことがありませんから、自分らしく、こころ穏やかに過ごすことができます。

結果として質の高い人生を送れることになります。

「自信」を奪いにくるパワハラ上司

仕事をしていると、知識や経験が積み重なり、自分なりに成果を上げていくことで「自信」がついていきます。

自信があると仕事も前向きに取り組めますよね。

でも、この「自信」を突然、奪いに来る輩がいます。

それが嫌がらせやパワハラしてくる人達です。

人の心は予想もしていなかったことに直面すると傷つきます。

例えば、全体会議中に上司から急に名指しで「お前の仕事のやり方はいい加減だ」などと注意を受けたらどうでしょう。

自分はしっかりと仕事をしているのに、思ってもいない無防備な状態のときに、しかも全員の前で攻撃されたら、こころに大きなキズが残ります。

こころが傷つくと「もう二度と傷つきたくない」と考えて、自分に対して厳しい目を向けていくようになります。

上司から注意をされたのは「自分に落ち度があったから、完璧ではなかったから」と自分を責めて「自分はダメだ」の烙印を押してしまうのです。

自信を失わずに上手につきあう方法

ではどうすれば、自信を失わずに相手とつき合っていくことができるのか、ポイントを3つお伝えします。

批判的な言葉はスルーする

パワハラしてくる人は、相手を批判するだけして、改善点を提示しない人がほどんどではないでしょうか。

例えば、上司が「お前の仕事のやり方はいい加減だ」などと注意をしてくるとき、そのあとに続く言葉がありません。

「〇〇を改善すればもっとよくなる」とか「〇〇は素晴らしいけど、△△はもう少し気をつけて」などと改善点を提示してくれるのなら気をつけることもできますが、なければどうすることもできません。

そういう人に「なにを改善すればいいのか」聞いても具体的な提示はないでしょう。

そもそも部下を教育していこうとか、育てていこうとか考えもせず、嫌がらせしているだけなのですから何も出てこないのは当然かもしれません。

そうなると、言われたほうはどうすることもできないのだから、もう受け流すしかありません。

とくに上司から批判的なことを言われると、「わたしはダメだ」というところに意識が向いてしまいます。

そして、落ち込むだけではなくて、自分を正当化するなど、頭の中でぐるぐると考え出してしまうので手が止まって時間を取られるし、仕事に集中できないから、日々のパフォーマンスも発揮することができません。

自分のパフォーマンスを出せないようになるくらいなら、改善点のない批判は、さらっと受け流すに限ります。

批判する人は「自信のない人」だと認識する

パワハラ上司は一見すると、経験も豊富だし自信満々に見えますよね。だから、上から目線で人を批判してくるのだと思われがちですが、本当は違います。

部下に対して批判的な人は、基本的に「自信のない人」です。

なぜなら自信がある人ならどんな現実でも受け入れられるからです。

あなたの周りで、優秀で部下からも慕われている上司はいますか?

いたら観察してほしいのですが、その人は部下を上から目線で批判することはないと思います。

それは、それぞれの部下が自分の持てる力の中で頑張っているけど、限界もあるということを知っているからです。

だから批判的な態度を取らず、改善が必要なのであれば、相手の立場や努力を尊重した提案をしてくれます。

だけど

「お前はダメだ」という批判メッセージしか発することのできないパワハラ上司はそういうことができません。

それは「自分のやり方が一番正しいと思いこんでいる」「他人を受け入れることができない」からです。

だから、もし上司から改善提案もないまま批判だけされたら

「あーこの人は自信がない人なんだな。だから自分のやり方通りにしてくれないと不安になるんだな」

「相手の事情を聞いた上で、判断することができない人なんだな」

などのような目で見てみましょう。

相手の批判は、相手の自信の無さとして認識し、相手の話の中で自分の仕事に役立ちそうなところがあれば、それだけ取り入れていけば良いのです。

他人から批判的な評価をされたときにやること

実際に他人から批判的な評価を下されて「ちょっと自信を失ったな」と感じたときの対処方法をお伝えします。

最も簡単な方法は「相手の評価は、相手が勝手にした評価」として捉えることです。

それ以上の意味づけをしません。

例えば、相手から「あなたはコミュニケーション力がないね」と言われたら

「そうですか。あなたはそう思うのですね」と返してしまうだけです。

相手はそう思ったということを確認するだけで、自分の話として受け入れる必要は全くありません。

そもそも評価とは相手の一方的なものです。

だから単純に相手が勝手に下した評価として扱いましょう。

相手から非難されるとその内容はあたかも真実のように感じてしまいますが、相手の批判はあくまで相手が感じることであって事実とは限りません。

だから相手の意見をそのまま受け入れる必要は全くありません。

相手の意見というのはホント勝手なものなのです。

何の根拠もなく言ってきたりしますからね。

例えば「みんながあなたのことを困った人だと言っている」という人がいたとして、

「みんなって誰と誰ですか」と聞いてみたら、きっと相手は答えられません。

パワハラする人は感情にまかせて、威嚇的な言葉を使って批判してきますが、そこに根拠はないことが多いのです。

だから、何を言われても「そうですか、そう思うのですね」と返せばいいということだけは知っておきましょう。

この言葉は、「自分はダメな人間だと認める」という意味ではないのでそこは注意してくださいね。

まとめ

今回は、上司から批判的な言葉を投げかけられても、自信を失わずに上手につきあっていくための、ポイントをお伝えしてきました。

わたしは会社員時代、自信がないからか、あまり自分の意見を言わず、相手にあわせる生活を送っていました。

自分の意見を言って否定されるよりも、自分を抑えて相手にあわせておいたほうがダメージが少ないと考えていたのでしょう。

相手にあわせるのは楽かもしれませんが、自分の考えがないと流されるばかりで自分の道に迷います。

さすがに独立してからは、自分の意見を言わなければならなくなるので、そうした考えはなくなりましたが、もっと自信を持って行動しておけば、会社員人生は大きく変わったのではないかと思います。

「自信」は自分らしく生きるための源になるものです。

「自信」はあなたにとって、とても大切なものですから、パワハラ上司なんかに絶対に奪われないようにしていきましょう。