パワハラを受けているときは、「もうこんな会社やめてしまいたい」と思っている人が多いと思います。

実際に、わたしも何度も思いましたし、頭の中では「やめたい」という言葉しか浮かんでこないこともありました。

でも実際のところ、

やめたあと、次の会社は見つかるだろうか?
お金はそれまでもつだろうか?

といった不安があってなかなか行動に移せないと思います。

誰でも先のことを考えると怖いですよね。

将来に対する不安が大きいと、こころが前向きになれなくて、動けない状態に陥ってしまいます。

どうしても苦しい場合は、会社をやめてしまう方法もありますが、その前に少しだけ自分と向き合ってみる時間を取ることをおすすめします。

なぜなら、時間を取り、じっくりと将来を考えることで、この人生の大きな転機を乗り越え、新しい道を切り拓いていけるようになるからです。

今回はそのことについてお伝えしたいと思います

人生には様々な転機があります

人生の転機には、就職、退職、昇進、転勤、結婚、離婚など様々なものがあります。

今、あなたが受けているパワハラは、大きな転機の一つです。

こうした転機が訪れたとき、その変化をそのまま受け入れてしまう人と、その変化を乗り越えようとする人に分かれます。

あなたが、この転機を乗り越えたい、自分の人生は自分で決めていきたいと思うのであれば、この転機にきちんと向き合って、自分はこれからどうしていきたいのかをじっくりと考えることがとても大切です。

パワハラ上司に正面からぶつかっていくか

こんなくそ会社、とっとと辞めてやるか

別の方法で対処していくか

など、パワハラへの対処方法もそうですが、あなたご自身の人生をこれからどう生きていくかもあわせて考える必要があります。

パワハラを受けていれば、心身がストレスでいっぱいとなり、やめたい一心で冷静な判断ができないと思います。

会社をやめてしまえば、確かにパワハラからは逃れることができますが、その後もあなたの人生は続いていきます。

やめる前に少しだけ自分と向き合う時間を取りましょう。

転機から新しいことがはじまる

この「転機」についてアメリカの心理学者であるブリッジズは、次のように言っています。

「あらゆることに一旦終わり(将来目標の混乱)があり

次に新しいことが始まる(整理をして次の目標に進む時期)

そして終わりと始まりの間に、ニュートラルゾーン(喪失感、空虚感を受け止める時期)がある」

パワハラを受けている人は、いま、このニュートラルゾーンにいるのではないでしょうか。

このニュートラルゾーンで

あなたが抱える喪失感や空虚感を一旦受け止めて、自分と向き合い、考え、自己理解を進めることで、変化に対応できるようになります。

そして、自分に自信が持て、新しい自分を始めていけるようになるとわたしは思っています。

自分自身と向き合って考えることは、ひとりでは難しい場合もあります。

その場合は、信頼できる友人や知人に依頼して、あなたの話を聞いてもらうことをおすすめします。

人は自分の思いを他人に語ることによって頭の中で整理し、今後どうしていきたいのかに気づいていくことができるからです。

そして、自分に向き合って出した結論に向けて、人は自ら動いていくことができるようになります。

そうすれば自分が進みたい未来が見えてきます。

まとめ

人生とは転機の連続ですね。

時に、この転機は怖くて恐ろしいものです。

一人では不安になることもあると思います。

そんなときは、あなたの周りにいる人々に助けてもらいましょう。

あなたの周りにいる家族、友人、知人、職場の仲間の顔を思い浮かべてみてください。

その中にあなたのことを本当に心配して、力になってくれる人が必ずいると思います。

その人に相談してこの転機を乗り越えて行きましょう。

あなたは、必ずこの転機を乗り越えることができます。

あらゆるものを駆使して、この転機を乗り越え、新しいあなたに会いに行きましょう。