もう「自己犠牲するのをやめたい」と思うことはありませんか?

今日も頼まれたことを断れなかった

自分ではなく他人の仕事を優先している

またサービス残業をしている

自己犠牲している人は、どんな仕事でも断らず、他者を優先し、「私にはできません」の一言が言えず、たくさんの仕事を抱えストレスがたまります。

そんなストレス状態でも、自己犠牲していることをどこか美徳として感じているところもあるのではないでしょうか。

今回は自己犠牲から脱出し、楽になる方法についてお伝えしたいと思います。

なぜ自己犠牲してしまうのか?

ここでは、自己犠牲してしまう主な理由をお伝えします。

理由1 嫌われたくないから

一番の理由は、他者に嫌われたくないからではないでしょうか。

常に他者からの評価を気にして、お願いされた仕事を断ったら自分のことを好意的に見てくれないのではないかと感じてしまう。

いい人と思われたくて、上司からの仕事だけでなく、同僚や後輩からのお願いでさえも断ることができない。

つまり、相手の望みをかなえてあげなければ、嫌われてしまうのではないかという恐れを感じてしまうのです。

こころの中では、そんな自分がイヤだと思いながらも、嫌われてしまう可能性があるのであれば、自分から犠牲になったほうがマシと考えてしまいます。

理由2 自己犠牲することが善だと思っている

自己犠牲をしてでも、他者を優先して行動してあげることが美徳のように感じてしまいます。

こう考える人は、おそらく忍耐強くて、真面目な人なんでしょう。

もしかしたら、幼いころ「他者に優しくしてあげれば、それはいつか自分にも返ってくるものだ」と強く教えられた人もいるのかもしれません。

また、「自分を犠牲にしてまで他者に貢献できることは自分の長所だ」と考えてる人もいるのではないでしょうか。

物事がうまく進んでいくのであれば、自分が少し我慢すればいいと思ってしまいます。

理由3 自分に自信がないから

自分に自信がないから、相手の言うことを聞いておいたほうが楽だと考えてしまいます。

自分の意見もしっかり持っているのに、自分の意見を言ったときに、相手から反論されるのが怖かったり、言い返す自信がなかったりするため、相手の言うことを聞いておいた方がリスクが少ないと感じてしまいます。

こういう人は、仕事のスキルや能力も高く、周りからも信頼されている人だと思いますが、自信がないために常に他者にあわせた行動を取ってしまいます。

自己犠牲をやめる方法

自分を犠牲にしてまで他者に貢献したいという気持ちは、素晴らしいことではありますが、ずっと自分を犠牲にしたままではストレスがたまる一方です。

ここからは、自己犠牲をやめる主な方法についてお伝えしていきます。

方法1 自分をもっとも大切な存在と考える

まずやることは、自分自身をこの世で最も大切な存在だと考えることです。

子供のころ親から

「私の言うことを聞きなさい」
「わがままを言わない」

などと常に抑制された環境にいた人は、自分の意見を言わずに相手の意見を尊重することが大切だとすり込まれているので、自分を大切な存在として考えることができません。

また、性格的に優しい人であれば無意識に他者を優先してしまうこともあるでしょう。

ですから急に「自分のことを大切にしなさい」って言われてもどうすればいいかわからないですよね。

そこで、まずやってほしいことは「自分の感情を素直に受け止めること」です。

例えば、仕事を振られ「これは私がやることじゃない」と感じてイヤな思いをしたとき、いつもの自分なら「こんな気持ちを持ったら駄目だ」と思ってしまうかもしれません。

そのとき

「あー、自分はイヤだと感じてるんだな」と自分の感情をいったん受け止めます。

そして「でも今は仕方ないか、どこかで断ることもしなくちゃな」と考えていきます。

物事に対して自分自身が感じた良い面も悪い面も、いったんは自分の中に受け止めてから次の行動を考えるようにしてください。

なぜなら、自分を否定せず出てきた感情をそのまま受け止めることができれば、次は「◯◯したい」という自分の意欲を原動力にして動き出すことができるようになるからです。

方法2 他者評価はやめて自己評価だけする

自己犠牲する人は、常に他者からの評価を気にします。

誰にでも他者に認められたいという承認欲求を持っていますが、自己犠牲する人はその欲求がとても強いです。

つまり他者の評価をもとにして生活しているということになります。そうすると自分自身の評価が抜け落ちて他人に依存することになってしまいます。

だから、物事を評価するときは、「他者がどう思うかという他者評価ではなくて、自分自身がどう思うかという自己評価」をするようにしてください。

あくまで自分視点で、自分の行動がよかったのか、そうでなかったのかで評価します。

良かった点は自分自身をよくやったと褒め、そうでなかった点はどのように改善していけばいいかを考えていくようにしてください。

方法3 自分の意見を言う

自己犠牲する人は、自分の意見があってもそれを言わずに相手に合わせてしまいます。

そのため自分の意見を言うようにしていきましょう。

はじめはなかなか言いだせないかもしれせん。

会議や打ち合わせなど、自分が話をしやすい環境からでいいので、自分の意見を言うように練習していきましょう。

もしかしたら、「間違った意見を言ってしまうのが怖い」と思われるかもしれません。

でも、そもそも正しい意見と間違った意見なんて区別はないと思います。

自分の意見を言うことは会議や打ち合わせを活性化させるのに有効です。

もしあなたが意見を言った時、否定するような上司や会社であれば、そんな会社は捨てちゃいましょう。

まとめ

自己犠牲する人はいつも他者から評価を気にしますが、気にしている分、他者や会社への貢献度が高い人が多いです。

でも、自己犠牲しているのに、会社や他者はそこまでくみ取ってまで評価はしてくれません。だってあなたが自己犠牲していることに気づいていないから。

もしかしたら、いつでも頼んだことをやってくれる都合のよい人だと思われているだけかもしれません。

だから、もっと自分のために、楽になるために、自己犠牲するのはやめましょう。

「あれ、自己犠牲しているな」と思ったときは

「自分を大切にしなくちゃな」と言葉に出してみてください。

たった1度しかない人生です。

他者のためではなく、自分のために生きましょう。