「職場の上司との人間関係は本当に面倒くさい」と感じていませんか?

いつも威圧的に接してくる

 

 

一方的に意見を押し付けてくる

 

 

意見を受け入れてくれない

 

 

人を馬鹿にしたような態度をとる

 

こんな上司の下についてしまうと、毎日が面倒でイヤになりますね。

一緒に仕事をするうえで常に気を使わないといけないから、神経をすり減らすし、
ストレスもたまります。

そして、「自分自身がいつも我慢する」ことになります。

例えば、あなたが家族や友達に何かをお願いする場合、自然に頼めるので「面倒くさい」と思うことはないはずです。

それはリラックスして話せる状態だからです。

一方で、職場ではどうしても上司に合わせるために気を使うことになり、強いストレスを感じるので「面倒くさい」と思うわけです。

「面倒くさい」と思うと行動することが億劫になります。

上司からパワハラ被害を受けているときは、まさにこの面倒くさい状態になっていて、抜け出すための行動を起こせなくなるのです。

今回はこうした「面倒くさい」をなくし、パワハラ上司にうまく対応できるようになるための方法をお伝えしたいと思います。

上司との関係が面倒くさいときにやるべきこと

まず前提として人によって価値観は違いますよね。

当然、自分と上司でも違うわけです。

価値観はそれぞれ違う環境で育って違う経験をしてきていますから、違って当たり前です。

でもこの価値観が相手と違えば違うほど、自分の考えを相手に伝えることで相手を否定することにつながります。

だから、そうなることを恐れて自分のことは我慢し、相手の考えや価値観に無理やり合わせようとするのではないでしょうか。

例えば、上司がすぐに怒る人で一方的に怒りをぶつけてくる時は、その怒りを受け入れ、我慢してしまうためにストレスを感じてしまいます。

そして、なんでも上司に合わせようとしていると、自分に無理をすることになるので 「ああ、面倒くさい」と感じやすくなるのです。

でも、そもそもどうして上司に合わせようとしてしまうのでしょうか?

それは「上司から嫌われたくない」と思うからです。

「馬鹿にされたくない」

「仲間外れにされたくない」

などのように、あとから自分がつらい思いをしたくないから、イヤイヤ相手に合わせるわけです。

イヤイヤ合わせているということは、はっきり言えば「上司のことは嫌い」なわけです。

「あの上司のことは嫌いだ」とはっきりと言える人はいいのですが「人を嫌いになってはいけない」と思っている人は自分を責めて苦しむことになります。

この「人を嫌いになってはいけない」という考え方を持っている人は結構多いのではないでしょうか。

しかし、はっきり「嫌い」と認識しなくても「あの人は冷たい」とか「人間味がない」とか、「怒りっぽい」とか日々判断して私達は過ごしていますよね。

つまり、人が人を嫌うということは人間関係の中で当たり前のことであり、それも無意識に行っています。

だから、そもそも「人を嫌いになってはいけない」という考え方にはムリがあります。

自分のルールを手放すため自分に甘くなる

人間関係を改善するための心理的な対策本を読むと、相手を嫌うのではなく「許す」ことで気持ちが楽になると書かれていることもあります。

でもパワハラされて傷つけられているのに、その加害者を「許す」なんて簡単にできることではありませんよね。

「あいつは嫌い、絶対に許せない」という気持ちが出てくるのは当たり前だと思います。

でも「人を嫌いになってはいけない」という考え方を持っていると、その感情を隠して相手に合わせようとしてしまうので、ストレスがたまって疲れ果て、何もかもイヤになってしまうのです。

この「人を嫌いになってはいけない」というのはいつのまにか自分自身で定めたルールです。

人を嫌いになったっていいのに、これまでの経験から「嫌いになってはいけない」という考えが形成されているのです。

これは自分で定めたルールなのですから、自分でこのルールを見直し、不必要なルールはどんどん手放していければ楽に過ごすことができます。

こうした自分のルールを手放すための効果的な方法を「行動心理コンサルタント/鶴田豊和氏」が著書「めんどくさいがなくなる本」の中で書かれています。

いくつか方法が紹介されているのですが、その中でも一番オススメなのは「自分に甘くなる」ということです。

例えば、自分に厳しい人はミスをした時に「なんで自分はこんなミスをしてしまったんだろう 」と自分を責めて落ち込みます。

また、上司から怒られた時に「怒られた理由は全て自分にある」と瞬間的に考えてしまいます。

そして自分の性格や能力が問題であって、自分が変わらないとダメだと感じてストレスを抱えることになります。

一方、自分に甘い考えを持っていると「ミスしてしまった。原因はチェック忘れだから、次回から気をつけるようにしよう」

「確かにミスしたのはよくなかったけれど、すぐに修正すればいいだけの話で自分の能力を否定されることではない」と考えます。

また、気持ちが沈み動けなくなることがないため、すぐに解決策に向けて行動することができ問題解決が迅速に進みます。

自分を大切にする

「自分に甘くなる」ということは、「自分を否定しない、責めない」ということです。

もちろん仕事でミスしたら反省するべきですが、反省までにとどめて自分を追い込み、責めることはしないのです。

パワハラ被害者から話を聞いていると「上司から常に怒られ罵倒されていると、本当に自分が悪いのではないかと思ってしまう」と言います。

これは一種の洗脳みたいなもので、加害者は被害者を追い込んで罪悪感を持たせ、自分の支配下に置くことを目的としているのです。

ですから、罪悪感を持たないためにも、もし自分を責める気持ちがわいてきたら「あ、自分を責めているな、もっと自分を大切にしなくちゃな」と自分を甘やかすようにしてください。

まとめ

パワハラ上司のような面倒な人と付き合うにはストレスがたまります。

だから、もし自分で定めたルールが厳しすぎるのであれば見直しましょう。

「もっと自分を甘やかし、自分を責めることをやめる」

「自分を大切にする」

これがストレスをためずに過ごせる方法です。

自分に無理をすることになく過ごせれば 「面倒くさい」という感情は出にくくなります。

そうすれば、前向きになってパワハラから抜け出すための行動が取れるようになっていくのです。

人はなぜか、自分自身から批判された自分の嫌なところやダメなところを無条件に受け入れてしまいがちです。

でもあなたの大切な家族や友人が、その人の嫌なところやダメなところについてあなたに相談してきたら「そんなふうに思うことはないよ、大丈夫だよ」と言って励ましますよね。

このように大切な人には「大丈夫だよ」と励ませるのに、自分自身を励ますことは誰もが苦手です。

これからは、大切な人が何か悩みを相談してきたら「自分は何て言ってあげるだろう」と考えて、それを自分へのメッセージとして受け入れて、自分を大切に扱っていきましょう。