パワハラの相談を受けていると
「なぜ私がパワハラの対象になってしまうのかよく分からない」
「考えても理由が思い当たらない」
という声を聞きます。
ミスをしたわけでもなく、成績だって悪くないのに攻撃してくる理不尽な上司もいます。
突然、他人からわけもなく、理不尽な攻撃を受けると戸惑いますし、気持ちも落ち込んでしまいます。
でも、パワハラは誰にでも起こる可能性があるものであり、もし起こったときの対処方法を知っていれば、気持ちの落ち込みも最小限度ですみます。
その有効な対処方法のひとつとして、イメージトレーニングをオススメします。
ネガティブ感情を取り払う
パワハラを受けていると、休日でも、
「月曜日に出社すると、今度はどんなことで上司から怒られるのだろう」と頭の中で思い浮かべてしまい、ネガティブな感情になっていないでしょうか。
休日なのに、心身の疲れを取ることもできないですよね。
一旦ネガティブになると、仕事以外のプライベートでさえも、ネガティブに考えてしまいがちです。
このネガティブな感情を抑えるのに、イメージトレーニングは有効です。
気持ちが楽になりますし、上司の前にたっても冷静でいられるようになります。
上司に言い返しているイメージを持つ
たとえば、上司のパワハラが始まったときに、自分が上司に言い返している場面を頭の中でイメージしてみてください。
あなたの能力がないからこっちが苦労してるんだ
あなたの指示が悪いんだろう
あなたのやってることはパワハラだから、役員に訴えてやる
などを言葉にして、パワハラ上司が何も言い返せずに、困っている場面をイメージするのです。
もっと過激なことでも構いません。
あなたの頭の中で行なうことですから、上司に知られることもないし、犯罪でもありませんから大丈夫です。
あなたが望む場面をイメージすることで、こころが軽くなることを感じられると思います。
こころが軽くなれば、その次は、現実的に言い返すなら、どのような言葉がいいのかを考えて、文章にして紙に書き出してみてください。
それをときどき声に出して、またイメージトレーニングしていってください。
それを繰り返していると、パワハラを受けているときでも、恐怖で頭が真っ白にならずに、冷静でいられるようになっていきます。
イメージトレーニングなんて効果があるのかと思われるかもしれません。
でも、スポーツ選手はよく活用していますよね。
野球選手であれば、ある投手を思い浮かべて、バットの素振りをする。
プロボクサーなら、シャドウボクシングで相手のパンチをよけてから右ストレートをうつ練習など。
イメージトレーニングをしたあとは、実際にパフォーマンスがあがるのは数々の実験で証明されています。
このイメージトレーニングでパワハラ上司から攻撃されている場面で、相手に言い返しているところをイメージして、繰り返されるネガティブな感情を一旦止めましょう。
そうすると、自己肯定感があがりますし、恐怖を克服して、実際に言い返す行動に繋げていけるようになります。
お金をかけずに、自分ひとりでいつでも実施できる方法ですから、やり始めれば効果が出てきます。
ぜひ試してみてください。