あなたは、パワハラしてくる上司が大嫌いですよね。
でも、パワハラを止めるために、上司に対して「どうしたら気に入ってもらえるか」「自分のことを理解してもらえるか」と考えていませんか?
もしそうした考えがあるのであれば今すぐ捨ててください。
なぜなら、そうした考えがあると言葉や態度で相手に伝わってしまい、相手からすると「寄り添ってくるほどだから、決して反撃してこない」と思われて余計パワハラがひどくなってしまう可能性が高いからです。
ここで振り返って考えてみてください。
これまで相手に気に入ってもらおうとして努力してこられたと思いますが、やってきたことの効果はなかったのではないでしょうか?
すでに攻撃する・されるという関係性ができてしまっている以上、相手にいかに理解を求めても簡単には変わりません。
では、どうすればいまの状況を変えていけるのか、これからお伝えしていきます。
パワハラを止めるカギ(上司に目を向けるな)
あなたは、これまでずっと人から嫌われないように、できるだけ穏やかに接してきたのではないでしょうか?
「あの人とは仲良くしたくないなぁ・・」と思っても、真面目で誠実な人ほどそのような行動を取っている場合も多いはずです。
会社に所属していると様々な人と接する必要がありますが、全員に同じように接する必要はなく、あなたが付き合う相手はあなた自身で決めればいいのです。
付き合う必要のない相手は、もちろんパワハラ上司ですよね。
パワハラしてくる人の特徴は
「いつも他人より優位に立っていたい」
「他人に負けたくない」
などの思いが強く、自分の意見や行動など全てを正当化するために、強引にでも自分に従わせようとします。
部下が意見を言ったところで「反論してきた、攻撃してきた」としか捉えることができず、誰の意見も受け入れようとしません。
こんな人は本人が本格的に自分のことを変えようと思わない限り変わりません。
ですから
「自分が無理してでも相手の機嫌を取った方がいい」とか「どうすれば気に入ってもらえるのか」と考えることはムダですからやめましょう。
少しでも自分が楽になる方法を考える
ではどうするか?
相手が変わらないのであれば、自分の考え方を変えて、いまの環境で少しでも楽に過ごすためにはどうしたらいいかを考えた方が自分のためです。
この楽に過ごすための方法を3つお伝えします。
①物理的に境界線をひく
パワハラしてくる相手は目の前にあなたがいなければ攻撃することはできませんから、可能な限り接点を減らして、同じ空間にいないようにしていきます。
同じ部署での上司部下の関係であれば、時間的・空間的な接点を減らすことは難しいと思うかもしれません。
でもよくよく考えてみれば、必要以上に接点を持っているところがないでしょうか。
例えば、お昼の休憩時間に上司と同じように机の上でお弁当を食べている、同じ空間で休憩している、出退社の時間が近いとか。
細かい点かもしれませんがこうした接点は極力なくして、少しでも時間的・空間的な接点を減らすことができれば、あなたの気分は今よりずっと楽になると思うのです。
もちろん社内ルールや規則などもあって自分の思い通りにならないこともあるでしょう。
でもこうした行動を積み重ねることによって、上司との接点を減らすことで、はるかに状況は変わっていきますので一度洗い出しをして、できるところから行動してみてください。
②言葉を減らす
イジメや嫌がらせのきっかけは会話の中から生まれることが多いです。
今現在、上司から攻撃を受けている時点で相手と穏やかに話をするというのはかなり難しくなっていると思います。
そこで、相手がイライラし、怒りがわいてくる源である「会話」そのものを減らすことで、相手から攻撃される機会を減らしてしまいます。
言葉を減らすと言っても、仕事ですから喋らないわけにはいきません。
全く喋らないと「無視」として受け取られるので、さらなる攻撃の理由になってしまいます。
だから、発言する必要がある場合は、「短く穏やかに言い切る」ことをオススメします。
攻撃される人の多くは、自分の発言に自信がなく語尾が小さくなったり、最後に曖昧に笑ったりしがちなので、それが弱さとして相手に捉えられることで攻撃されやすくなるからです。
とにかく相手は「あなたとの会話」の中で、なにか攻撃できる点がないかと粗探ししてきますから、攻撃されないよう会話はできるだけ少ないほうがいいのです。
③相手が怒っている間、好きなことを考える
相手が怒っている間、あなたはどんなことを考えていますか?
もしかしたら恐怖で頭が真っ白になっているかもしれませんし、この人に気に入られるにはどんなことをしたらいいんだろうと考えているかもしれません。
でも、先ほどお伝えしたとおり、もう相手に気に入られようとすることはやめましょう。
相手は、自分勝手に攻撃してくるどうしようもない人ですから、あなたが努力しても変わってくれる人ではありません。
そして、この攻撃している時間は仕事をしていませんから、会社にとって生産性は上がらず、マイナスでしかありませんよね。
そんなこともわからない、どうしようもない上司ですから、説教をされても相手の話を真剣に聞かず、あなたの好きなことを考えることだって出来ます。
例えば
「この人はなんてちっぽけな人なんだろう」
「この人、今仕事をしていないことに気づいていないのかな」
「この人、ひどい顔して怒ってるな」
「周囲の人から嫌われていることを知らないのかな」
など、どんなことでもいいんです。
あなたの心の中で好きなように反撃することで自分の心を守ることができます。
まとめ
パワハラ上司を変えることができないのであれば、自分の考え方を変えて、いまの環境で少しでも楽に過ごすための方法を実行したほうが得策です。
どの会社でも、すぐにキレる上司やイライラする先輩がいます。
彼らはむちゃくちゃな言いがかりをつけては、他人に怒りや鬱憤をぶつけ自分の心をスッキリさせようとしてきます。
ホントどうしようもない人達ですよね。
あなたにはこんな未熟な人達の被害者になってほしくありません。
そのためには、相手がどう思っているかなどと相手に視点を合わせるのではなく、自分自身を守るためにはどうしたらいいか、「常に自分自身に焦点を当てて」考えていくようにしてください。
あなたの大切な人生です。
パワハラ上司なんかに惑わされることなく、あなたが望む人生を目指して行動していってください。