あなたは上司から「あなたの話はよく分からないからもっと論理的に話して」と言われたことはありますか?
この「論理的に」という言葉をふりかざして、相手にプレッシャーを与え追い込んでいくパワハラ上司がいます。
私も過去に「論理的に話せ」と言われたことがあるのですが、そう言われてもプレッシャーを感じるだけで、具体的にどう話したらいいのか分かりませんでした。
今回はこの「論理的に」という言葉を使って部下を追い込んでいく、パワハラ上司の対処方法についてお伝えしたいと思います。
「論理的に話せ」を頻繁に使うパワハラ上司の特徴
「論理的に」という言葉を使う人は学歴が高く、自分は優秀だと思っておりプライドの高いことが特徴です。
部下に対して「論理的に話せ」という言葉を使うことで、「わたしはあなたより上の立場であり、優秀な人間である」と思いたいのです。
なぜなら、パワハラする人はそもそも自信がなく臆病な人間なので、あなたを見下すような行動を取り、自分の存在意義を認識することでしかこころのバランスを取れないからです。
こういう人は、一言でいうと、とてもかわいそうな人なんです。
子供の頃から、賢くなければ人に認めてもらえないという意識を持ってしまっていて、そこから抜け出せないのです。
あくまで自分の存在意義を認識するために発言していますから、あなたのことを教育して成長させてあげようという気持ちは全くありません。
だから「わたしのためを思って言ってくれてるんだ」などと決して思わないでください。
そもそも部下に対して「論理的に話せ」と追い詰めていくような上司であれば、そこに心理的安全性がありません。
心理的安全性とは、安心して何でも言い合える 、何を話しても受け止めてもらえる環境のことを言いますが、こうした環境があれば人の生産性は上がり、なければ下がります。
生産性を下げる上司には誰もついていきませんし、結果として会社にはデメリットしかありません。
この先、そんな人をおいていく余裕はどの会社にもないと思います。
論理的を意識しなくても話は伝わる
私と同じように「論理的に話せ」と言われてもどうしたらいいかよく分からず、悩んでしまう人もいらっしゃると思います。
ですが、これまでの仕事を振り返ってみて、論理的な話し方を意識しなくても自分の話し方でちゃんと相手に伝わってきたのではないでしょうか?
そう考えると、必ずしも論理的に話さなくてはと意識する必要はありませんよね。
もちろん事前に何を話すべきかまとめておき、相手に伝わる言葉を選んでおくことは必要ですが、論理的に話をしなくてはという考えは捨て去ってしまいましょう。
要は相手にしっかりと伝わるように準備しておくことが大切です。
そのためにオススメするのは、自分が話す内容をまとめ、2~3個くらいにメモしておくことです。
そして、そのメモを見ながら相手にわかりやすく伝えることができるように心がけていきましょう。
まとめ
上司から「論理的に話せ」と言われると、あたかも上司は優秀であり、自分には能力がないと思ってしまうかもしれません。
ですが、そのパワハラ上司は「自分は立場が上だ、自分は優秀だ」と証明したいためだけにこの言葉を使ってきますから、能力があるなしは関係ありません。
「論理的に話せないから自分には能力がないんだ」と思う必要は一切ありませんよ。
これからストレスをためずにあなたの心身を守っていくためには、このような言葉を頻繁に使ってくる上司にはできるだけ近づかないようにすることです。
そうは言っても直属の上司であれば、仕事上どうしても関与することが多くなると思います。
その場合は、先ほどお話したように、自分の発言内容を分かりやすくメモにしてから伝えるようにしてみてください。
それでも「論理的に話せ」と言ってくるなら、もう付き合う必要はありません。
気に留めず受け流してしまいましょう。