パワハラを受けていると非常に大きなストレスを抱えながら毎日を過ごさなくてはなりません。

この大きなストレスを抱えたままにしていると心身に悪影響を及ぼしますから、少しでも早く抜け出すことが必要です。

そんなストレスから抜け出るための効果的な方法のひとつが「目標」を持つことです。

なぜなら、目標を持つことができると平常心が保てますし、うつ病の予防にも効果があるからです。

今回は、パワハラのストレスから抜け出るために「目標をもつ」ことがカギになる理由についてお伝えしたいと思います。

パワハラのストレスから抜け出るためのカギ

近年の研究で人は目標を持ってポジティブな未来のことを考えているとき、脳内でセロトニンという脳内分泌物が多く出ると言われています。

セロトニンは心のバランスを整える作用があり「安心のホルモン」とか「幸せホルモン」と呼ばれていて、セロトニンがきちんと分泌されることで、ほかの神経伝達物質が暴走するのを抑制し、平常心を持ち続けることができるのです。

つまり、目標を持つことができるとパワハラ上司からなにか言われても平常心を持ち続けることができるので過度に落ち込むことがなくなり、パワハラからの脱出にもつながるのです。

ですが、そもそも大きなストレスを抱えているときに、目標なんてもてるのでしょうか?

実際のところ、ストレスを抱え、気分が落ち込んでるときに「目標を持て」と言われても戸惑ってしまいますよね。

目の前にパワハラという大きな問題があると、どうしてもそのことばかり考えてしまうので他のことを考える余裕はなかなかないと思います。

ではそんなとき、どんな目標を考えればいいのでしょうか。

私がオススメする目標は

「会社を辞めて転職する」ことです。

あなたのこころのなかに「もうこの会社辞めてしまいたい」という気持ちがあるのであれば、今の会社を退職して転職することを目標にして行動していくのです。

転職することを目標にすると、次になにをすればいいのか行動が見えてきます。

例えば

転職サイトに登録する

人材紹介会社に登録する

ハローワークで求人情報を調べる

求人票を見て会社は今どんなスキルの人を必要としているのか調べる

そのスキルを身につけるにはどんな行動が必要なのかを調べる

資格にチャレンジする、セミナーに行って勉強する、専門書を読む

など、具体的な行動レベルまで落とし込んでいくのは難しくないと思います。

期間限定だから頑張れる

なぜ「転職」を目標に勧めるかと言うと

パワハラでがんじがらめになっているあなたが今の状況から抜け出すための早道であり、あなたひとりで行動していくことができる目標だからです。

気持ちが沈んでいても転職活動を始めることはなんとか出来るのではないでしょうか。

目標をもつことは、期限を決めることでもありますよね。

人はどんなに辛いことがあっても、期限があって終わりが見えているのとそうでないのとでは心の状態として雲泥の差があります。

いつ終わるか分からないパワハラにずっと耐えている状態は苦しいだけですが、例えば1年後には転職して新しい道をイキイキと歩み始めることを目標にできれば、今の苦しい状況も何とか乗り切って行けると思いませんか。

このように期間を限定して考えることができると心に余裕が出てきます。

1年後には転職していると考えれば、パワハラ上司がなにか言ってきたときも、「どうせやめるのだから良い関係をつくらなくてもいいや」「別にどう思われたって構わない」と思えるようになります。

良い意味でパワハラ上司の言動を適当に受け流すことができるようになります。

そうすれば、パワハラストレスを解消することができるようになります。

パワハラ上司本人が変わるのを待っていても変わりません。

なんとか変わってもらおうといろいろ試みても相手は簡単に変わりません。
あなたのエネルギーと時間がムダになってしまいますからやめておきましょう。

まとめ

今回は会社を辞めて転職するという目標を掲げて行動していくことは、パワハラからの脱出につながるとお伝えしました。

例えば、1年後に転職することを目標にして行動し、1年経過後に本当に転職したいと思えば転職すればいいですし、もう少しこの会社で頑張ってみようと思えば残って頑張ればいいと思います。

転職活動を始めたら、ぜひ人材紹介会社の担当者と話をする機会を持つようにしてください。直接会って話を聞きたいといえば、担当者は時間を作ってくれます。

そして、自分の職種であれば、いま、企業側はどんなスキルを求めているのか、どんな人材を欲しがっているのかしっかり聞いてみてください。

そうすると、自分の社外での市場価値が見えてきますし、強み・弱みもわかってくるようになります。それがわかれば、今後どのような対策を取ればいいか考えていけます。

パワハラを受けて苦しいときは、今回お伝えしたように転職を目標とし、あなたがイキイキと働けている姿を想像しながら目標に向けて行動していってください。

それがパワハラ脱出のカギとなります。