先日、LINEの登録者さんから相談がありました。
「上司からパワハラを受けています。部署でパワハラを受けているのは私だけです。わたしがダメだからパワハラを受けるのでしょうか?」
結論としては「 あなたはダメではありません、ダメなのはパワハラ上司」です。
なぜなら、パワハラ上司は自分のためにあなたを攻撃しているからであり、あなたに落ち度はありません。
その理由とパワハラ上司への対応策をこれからお伝えしていきます。
人に嫌がらせしてくる困った人たち
人に嫌がらせやイジメをしてくる人を少し客観的に見てみると、その人なりに自分の人生を一生懸命生きています。
いつもイライラして怒鳴ってくる人も同様です。
こうした人達は、最初から「パワハラしてやる」とか「同僚などの他人を傷つけてやる」と思っていたわけではないのですが、いつのまにかイジメや嫌がらせをしているということです。
もっと言えば、自分でも気づかないうちに「人を傷つけたり、おとしめたりしなければ自分の人生を生きていけない」
そういう人間になってしまったということです。
一生懸命生きているからといってパワハラしていいわけではなく、被害者からすれば「絶対に許せない」と思うのですが、一生懸命生きていくためにはパワハラ行動を取らなければならないほど追い詰められているとも言えます。
あなたはダメではない
パワハラする人は劣等感の塊です。
「自信がない、能力がない、今のままではダメだ」といつも感じています。
見た目は強気で決して表には出しませんが、こころの中ではそう感じているのです。
その劣等感を「他人に絶対に知られたくない」という強烈な意識があるので、他人を攻撃しておとしめることで、劣等感を覆い隠し自分の心のバランスを取ろうとします。
極めて身勝手な行動なんです。
だから、あなたが誰かから嫌がらせやイジメを受けたとき、絶対に自分をダメとは思わないでください。
もちろん、仕事上でミスし怒られることもあるでしょう。
それはそれでミスを認めて今後気をつけていけばよいことであり、大声で怒鳴られ、嫌がらせを受ける理由にはなりません。
だって考えてみてください。
上司は部下をとりまとめて、目標に向かって進んでいくための役割を担っているわけです。
それなのに部下を苦しませ、パフォーマンスを低下させ、目標から遠のくような行動をしているのです。
会社にとってはデメリットしかありません。
それがわからず平然とパワハラ行為を行ってしまう人はそもそも上司失格です。
上司には「部下の教育ために行ったことだ」などの言い分があるかもしれませんが、単に攻撃する自分を正当化するために
「お前がバカだから」
「お前は能力がない」
などと言って、自分の優越感を感じ劣等感を紛らわせたいだけです。
だから
目の前にいる上司から何を言われようとも
「あなた自身は大切な存在であり、価値のある人間だ」と思い続けてください。
あなたの周りにいる家族や友人は「あなたのことを大切な存在だ」と感じていますから、パワハラ上司一人が言うことなど気にする必要はありません。
相手にじわじわとダメージを与えていく方法
ここでパワハラ上司に対抗するための方法をご紹介したいと思います。
相手から嫌がらせやイジメを受けているときは「そんなことをしないでください」とはっきりと言う勇気も必要です。
例えば
大声で怒鳴られたとき
「おっしゃることは分かりました。でもいまのように大声で言われると怖いと感じてしまうのでやめてもらえませんか」
などです。
あまり強く言い返すと反発されるので、相手の言うことに理解を示しながら、自分の考えを伝えるようにします。
なにも言い返さないままでいると、相手の嫌がらせがエスカレートしてしまうこともありますから、自分の意見を言うことも大切です。
でも言葉で返すのは勇気がいるので、躊躇してしまうかもしれません。
そんな時は相手からなにか言われたあとに
黙って相手を3秒ぐらい「じっと」見つめてください。
「あなたはひどい人だ、私を傷つける人だ」という顔でじっと見つめるのです。
相手を見つめることは少し勇気がいるかもしれませんが、相手と目が合うと相手は目の前に生身の人間がいてその人に暴言を吐いている自分を自覚することになるので、悪いことをしていると認識するようになります。
そして、悪いことをしている自分を周囲の人たちに見られたくないという気持ちにもなっていきます。
相手が嫌がらせやイジメをしてくるたびに、黙って3秒じっと見つめることを続けてみてください。
そうすると、じわじわと相手にダメージを与えることができます。
じっと見つめることで相手から
「何をにらんでいるんだ」
「何か文句があるのか」
といってくるかもしれません。
そんなときは、
「そうではありません、話をしっかり聞こうと思っていただけです」
と返せばいいです。
相手を見つめるだけですから、自分の発した言葉の揚げ足を取られることもありませんし、リスクはありません。
相手があなたと話をすることが「なんか嫌だな、面倒だな」と感じて、気をつかわせるようになれば嫌がらせやイジメは減っていきます。
他にもパワハラから脱出する方法はメルマガでお伝えしています。
まとめ
嫌がらせやイジメなどのパワハラをしてくる人は、他人を攻撃するための何かしらの理由があります。
でもその理由は身勝手なものです。
仕事のミスを注意するのに大声で怒鳴り、わざわざ自分の時間を使って嫌がらせをしてくる必要がどこにあるのでしょうか。
こういう人たちは上司の中に一定数いて、その人たちをあなたからの働きかけで根本的に変えることは難しいし、相手も簡単には変われません。
パワハラしている自覚さえない人がほとんどです。
相手は自分勝手にあなたを攻撃してくるわけですから、相手から何を言われてもあなたは何も悪くありませんし、ダメではありません。
それだけは決して忘れないようにしてください。
そしてパワハラ上司から身を守るために今回ご紹介したような方法を利用して、できる範囲で行動してみてください。
ほんの少し行動することで、状況がガラッと変わりパワハラから脱出できることがあります。
パワハラ上司なんかにあなたの大切な時間を奪われないようにしてください。