突然ですが、最近いつ笑いましたか?

テレビやラジオのお笑い番組や、バラエティ番組、友だちの冗談など、笑ったときの状況を思い出せますでしょうか。

ストレスがたまると、こうしたお笑い番組を見る元気がなくなり、これまで楽しかったことも、だんだん楽しめなくなっていきます。

そして「笑顔」も減っていきます。

わたしも大きなストレスを抱えていたときは、自分の周辺で楽しそうにしている人をみると羨ましかったり、嫉妬したりして、時に家族に八つ当たりしたこともありました。

そんな状況だと、なかなか笑えませんよね。

でも、自分が笑っていた瞬間を振り返ってみると、楽しかった思い出が蘇ってきて少しこころが軽くなった気分になります。

今回は、パワハラのストレスを解消することができる「笑顔の効力」についてお話ししたいと思います。

パワハラのストレスを解消することができる「笑顔の効力」

昨年、山形大学医学部は、笑いと死亡や病気の関連性を分析した調査結果を発表しています。

それによると、よく笑う人は、脳卒中など血管疾患の発症率が低くなるというデータが出ています。

逆に、ほとんど笑わない人は、よく笑う人に比べて死亡率が約2倍高くなっています。

笑いは、病気や健康と密接につながっていることが示されたデータの一つです。

「笑う門には長寿来る」ですね。

つくり笑いの効力

また、10年前にアメリカの心理学専門誌で発表されたデータによると、

1950年より前にアメリカのメジャーリーグでプレーを始めて、1952年の選手名鑑に顔写真が掲載された野球選手について、笑顔を分類したデータがあります。

笑顔なし
部分的な笑顔
満面の笑顔

この3つに分けて、2009年時点で亡くなった選手の平均寿命を見てみると

笑顔なしだった人は、72.9年

部分的な笑顔の人は、75年

満面の笑顔の人は、79.9年

でした。

満面の笑顔の人は、笑顔なしの人と比べて、7年も長生きだったことがわかります。

野球選手のこうした笑顔が、撮影時に無意識に出てきたものなのか 、カメラマンの指示によって作られた笑顔なのかは不明です。

部分的な笑顔の人は、口の周りの筋肉のみで表情を作っているようなので、つくり笑顔の可能性が高いです。

ただ、作り笑いだったとしても平均寿命が伸びている事を考えると、笑顔にはストレスを解消し病気を防ぐ効果があると考えられます。

まとめ

ハラスメントを受けストレスを抱えている時は、心身ともに疲れてしまい笑顔になれないと思います。

笑いの多い場所は息苦しくて、そこから自らを遠ざけてしまうかもしれません。

ですがこうしたデータからもわかるように、 作りお笑いだったとしても笑顔は身体に良い影響を与えてくれます。

「最近、笑っていないなあ」と感じたら意識的に笑顔を作ってみてください。

笑うために、テレビ番組をみたり、レンタルしたりするのもひとつの手です。

そして思いっきり笑っていた時のことを思い出してください。楽しかった時のことを思い出すと少し心が軽くなると思います。

今のような苦しい状況は長くは続きません。

どこかで必ずそのストレスから解放される時が来ます。

今は、まず少しでもご自身のストレスが減少するように行動してみてください。

「笑う門には、福来たる」です。