あなたが、いまの会社に入社した決め手は何でしたか?
経営理念、社長の人柄、待遇など人によって様々だと思いますが、希望を胸に入社され、これまで一生懸命にやってこられたと思います。
ご自身のキャリアを着実に積み重ねてきたのに、たったひとりの威圧的な上司のせいで停滞し、将来の希望が見えなくなってしまうことがあります。
「こんな理不尽なことはない!」と思いませんか。
大声で怒鳴り、 態度が横柄で 、人をバカにするような上司に毎日ビクビクしながら過ごさねばならない苦痛は計り知れません。
こんな上司には、いったいどのように対処していけばいいのでしょうか?
その方法の一つは「自分の弱さを相手に見せてしまう」ことです。
なぜなら、人は弱さを見せられてしまうと相手を攻撃することに躊躇するようになるからです。
弱っている人を目の前にして、さらに攻撃しようとは思いません。
今回は、この威圧的な上司への対処方法をお伝えしていきます。
威圧的なパワハラ上司の特徴
威圧的なパワハラ上司は、そもそも小心で臆病者です。
上司自身が、自分の上司からのプレッシャーを受けて「なんとか成果を出したい。成果を出さなければ自分が能力なしだと判定されてしまう」と常に考えていて、それが怖くて仕方ないのです。
だからなんとか成果を出していくためには、部下を支配して思い通りに動かしたいと考えます。
そこで、自分の思い通りに動いてくれなかったり、自分の指示に意見するような部下がいると、腹が立って威圧的な態度が出てくるのです。
解決策は「上司に自分の弱みを見せること」
こういう威圧的な人は 、自分に反発してくる人にはとことん攻撃しますが、そうでなくて従順な人にはあまり攻撃してきません。
なので、「私はあなたに従順です」という態度をとればいいのです。
その態度というのが、「上司に自分の弱みを見せる」ことなのですが、この方法がうまくいった私の事例をお伝えします。
私は会社員時代にも、独立してからも威圧的な人の下で働いたことがあります。
独立してもそんな環境で働くことがあるの?と思われるかもしれませんが、独立した当初は、仕事がなかったので、知り合いの紹介で受けた業務委託の仕事に飛びつきました。
そのときの業務委託元の社員が超威圧的な人であり、業務委託といえどもほぼ上司と部下という関係下での仕事でした。
大声で怒鳴られることはありませんでしが、いつも私を小馬鹿にしたような態度で、精神的に追い詰めてくる人だったのです。
「独立開業してるくらいなんだから能力あるんでしょ。これぐらいの仕事はすぐに片付けてよ」というプレッシャーと短納期での仕事を指示され続けます。
そのプレッシャーに1年ほど耐えましたが、もうストレスでいっぱいになり、メンタルの診療を受けるようになってしまいます。
そして主治医の先生に詳細を説明し相談したところ、アドバイスをもらった方法が「自分の弱さを相手に見せる」ことでした。
先生のアドバイスとおり、この仕事を完結させるためには「あなたのお力が必要で、わたしでは力不足なところがあり、助けて欲しい」と言ってみたのです。
そうすると「こんなこともできないの」と少し小馬鹿にされながらも、プレッシャーをかけられることがピタッとなくなりました。
なぜかというと「独立開業している私より自分の方が仕事がよくできるという優越感が得られた」ことにより、変化が生じたのだと思います。
威圧的な人は、周囲の人より自分は優秀であり価値のある人間だと思っていますから、その優越感が得られれば満足するのです。
自分の弱みを見せるということは、「上司であるあなたの方が、私よりずっと能力が上ですよ」と伝えてあげることです。
そう伝えてあげれば上司は満足して、あなたへの態度も変化していく可能性があります。
パワハラを受けたら早めに相談しましょう
上司からの威圧的な態度に耐えられそうにないと感じた時は、悩むことなく誰かに相談してください。
社内に相談窓口があれば、まずそこに相談してみてください。
その次は、威圧的な上司より強い立場の人への相談です。
威圧的な上司は部下には強いですが、自分の上司にはとことん弱いからです。
会社に相談したことが上司に伝わることによって、状況が悪化してしまうのではないかと心配になるかもしれません。
しかし、相談しなければいまの状態が続くだけです。
相手が変わるのを待っていてはダメです。
相手は簡単には変わりませんから、自分から動いていきましょう。
会社に相談した結果、状況が悪化するような会社であればその程度のレベルの会社ということです。
そんな会社は長続きしませんから、退職することも検討していきましょう。
あなたを必要とする会社は他にあるはずです。
まとめ
会社員である以上、自分の上司を自分で変えることはできません。
もし威圧的な上司にあたってしまった場合は、少しでもストレスがたまらない状況にもっていったほうが得策です。
それには、今回ご説明した「自分の弱さを見せること」がひとつの方法です。
自分の弱さを見せたって、あなたという人間の価値はなにも変わりません。
そもそも弱さのない、完璧な人間などありえないのですから、まずは自分自身を守ることを第一優先に考え行動してください。
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