先日、メルマガ読者さんから下記の質問が届きました。

「職場で突然上司から無視をされてつらいです。。これってパワハラに該当するのでしょうか?」

結論から言うと

「あいさつしても返してこない」

「呼びかけても返事をしない」など

継続的に無視されているのであれば、パワハラに該当します。

職場で無視されると「なんで自分が・・」と絶望的な感情になってしまうと思います。

今回は、職場で無視されたときに、あなた自身を守るための対処方法についてお伝えしていきます。

上司から無視されるのはパワハラになりますか?

朝出勤して上司に挨拶をしたら返事がない。

 

 

「あれ?聞こえなかったのかな」と思ってもう一度挨拶しても返事がない。

 

 

おかしいな、自分がなにかしただろうか?

 

 

考えても何も思いつかない。

 

 

明日になれば変わっているかもと思っても何も変わらない。

 

 

徐々に同僚など職場全体から無視されるようになり、つらく苦しい毎日が続いていく。

こんな経験をした人がいるかもしれません。

社会人にもなって部下や同僚を無視して孤立させるなんて、なんて幼稚なことをするのだろうと思いますが、こういう人は会社に一定数存在します。

あとからお伝えしますが、こうしたパワハラは大人だからこそ嫉妬や妬みなどの感情が複雑に入り混じって陰湿化しやすいのです。

とくに「無視」は言葉によるパワハラと異なり客観的な証拠が残りにくいので、加害者は自分が訴えられるリスクを減らすことができます。

だから「無視」という方法を使ってくるのです。

職場での「無視」に苦しんでいる人は多い

厚労省は、パワハラの代表的な言動の類型として、次の6つの類型をあげています。

①暴行などの「身体的攻撃」

 

 

②暴言などの「精神的攻撃」

 

 

③無視などの「人間関係からの引き離し」

 

 

④実行不可能な仕事への強制などの「過大な要求」

 

 

⑤能力とかけ離れた難易度の低い仕事を命じるなどの「過小な要求」

 

 

⑥私的なことに立ち入る「個の侵害」

 

無視は、上記の③「人間関係からの引き離し」に該当します。

過去3年間に受けたパワーハラスメントの内容調査では、「人間関係からの引き離し」は、次のように上から3番目になっています。

精神的な攻撃54.9%
過大な要求29.9%
人間関係からの引き離し24.8%
個の侵害22.3%
身体的攻撃6.1%
その他6.2%

「パワハラ」というと、大声で怒鳴ったり、威圧的に接してきたりするイメージがあるかもしれませんが、こうしてみるとパワハラの中で「無視などの人間関係からの引き離し」は珍しくないことがわかります。

ある心理学の研究では、人の脳は無視されると身体的暴力と同じくらいのダメージを受けると言われていますから、被害者は本当に深い傷を負うことになります。

なぜ無視するのか?加害者の心理

では、無視する目的はなんでしょうか?

多くのケースで見られるのは

被害者に対して

「あなたは価値がない人だ」

「あなたはダメな人だ」

と思わせ「自分が悪いんだ」と罪悪感を抱かせることを目的にしています。

無視し続けることによって、被害者は「自分が悪いから無視されるんだ」という思いが強くなってどんどんエネルギーを奪われ、自己肯定感が下がって、仕事でのパフォマンスも低下していきます。

罪悪感を抱かせようとする理由

ではなぜ、罪悪感を抱かせようとするのでしょうか。

それは加害者からみて、あなたに対してなにかしら気にくわないことが起きたからです。

例えば

あなたの仕事が遅い

態度が悪い

コミュニケーション力が悪いと感じるときや

飲み会に誘ってもこない、ということもありますし


まったく逆で

あなたの

能力が高い

仕事が早い

コミュニケーション力が高いと感じるので

嫉妬を感じてしまうときなどです。

そして

こうした気にくわないことをきっかけに、無視することで相手に対して罪悪感をいだかせ、自分の支配下に置くことで、鬱憤を解消しようとするのです。

相手が自ら罪悪感を抱くようにしむけるため、加害者本人には相手をひどく傷つけているという意識が低くなっており、より長期化、深刻化するケースが多いように感じます。

無視するような人は複雑で大きな葛藤を抱えているため、上記以外にも様々な原因が考えられますが、無視してくる原因は基本加害者側にあります。

もちろん原因の中には、あなたの言動や行為が加害者を傷つけた可能性もありますが、その場合は、素直に謝って態度を改善していけばいいのであり、無視される理由にはなりません。

もし、いまあなたが「無視されるのは、自分には価値がない・自分が悪いからだ」と感じているとしたら、その考えはすぐにやめましょう。

あなたが悪いのではなく加害者がそう思わせているのだということをぜひ理解しておいてください。

無視されるときの対処方法は

無視されたときの対処方法を今回は2つお伝えします。パワハラされたとき一番に考えてほしいことは証拠を押さえることです。

社内外に相談するにしても証拠がないと対策が打てませんから次の方法を参考にしてみてください。

証拠を集めること

無視される場合もパワハラに該当しますから、まずは社内外の窓口へ相談してほしいのですが、その際に必要になるのが証拠です。

でも、この証拠ですが、無視の場合は集めにくいのです。

暴言を吐いたり、机を叩いたりする行為は録音することで明確になるのですが、無視はそういきません。

そこで、まずは証拠を多く集めるため、淡々と相手の返事を期待せずに話しかけていきます。

無視してくる相手に話しかけるのは勇気がいると思いますが、「返事をしてくれてもいいし、してくれなくてもいいや」という気持ちで話しかけてみてください。

そして、無視された場面を録音やメモで取得しておきます。

これを繰り返して証拠をたくさん集めてください。

可能であれば同僚がそばにいる場所でも行ったほうがいいです。

その同僚が味方になってくれそうであれば、客観的な証拠として使えるのでメモを取ってもらえるよう依頼しておきましょう。

この証拠集めは大変かもしれませんが、この証拠でいつか必ず仕返ししてやりたいという思いが、あなたを奮い立たせて、パワハラに立ち向かう原動力となります。

無視されても傷ついた様子はみせない

話しかけて無視されたときに注意してほしいのは、「決して傷ついた様子を見せない」ようにすることです。

なぜなら、傷ついている様子を見ることが相手の目的だからです。

相手はあなたの傷ついた様子を見ることで自分の鬱憤を晴らそうとします。だから相手から無視の手応えを感じることができなければ、無視する理由がなくなります。

だから、無視されても自然な感じで、何事もなかったように振る舞ってください。

最初はなかなか難しいかもしれませんが、「無視されても淡々と過ごし、その間に証拠を積み重ねていくこと」が、最終的には相手への反撃につながります。

私は「証拠を集めて必ず仕返ししろ」と言っているわけではないのですが、そういうモチベーションで過ごすほうが精神的には楽になるので試してみてください。

まとめ

繰り返しになりますが、職場で無視されるとき「自分が悪いから」とは決して考えないようにしてください。

無視するというパワハラ行為を行ってくる相手が100%悪いのです。

職場には平気で無視などのパワハラ行為をしてくる人間がいます。

こうした人達に対して、あなた1人の力で対処しようとしても相手は簡単に変わりませんから、証拠を集めて社内の相談窓口か外部の専門家に相談するようにしてください。

多数の人間が集まっている職場では、人間関係がうまくいかないこともあります。

でも、無視する行為は社会人がやることではありませんし、それを見過ごしている会社側に大きな責任があります。

無視されているときは辛く苦しいと思いますが、原因はあなたにありませんから自分を追い詰めることのないようにしてください。

行動されていけば必ずパワハラから抜け出せるときがきます。