パワハラを受けていると、解決への道筋が見えず、「もう会社を辞めてしまおうか」と思うことはないでしょうか。

でも、実際に退職するとなると、あれこれ考えて、決断できず先延ばしにしてしまいます。

なぜなら

給料が出なくなって生活に困ってしまう

自分が辞めたら他の人に迷惑がかかる

仕事の責任を放棄するようでイヤ

など、個々にいろんな理由があると思います。

こうした理由が頭に思い浮かぶと、どうしても次の一歩を踏み出すことが出来ません。

では、どうすれば一歩踏み出すことができるのでしょうか。

漠然としたお金の不安を解消する

給料面では、確かに不安が出てくると思います。 貯金がなければ生活するのに困ってしまいます。

このときに、漠然と「お金の面で困ってしまうから」と考えるのではなくて、今、現実として手元にどれぐらいお金があるのか。そのお金でどのぐらいの期間暮らせるのかという事実確認することをオススメします。

そして、もし退職するのであれば、いくら貯めてから退職しようとか、転職支援会社(リクルート、マイナビなど)に登録して、次の就職先が見つかってから退職しようなど、お金の不安を解消するために、具体的な目標を考えて行動していきましょう。

転職支援会社への登録は無料ですし、どのような求人があるのか、転職市場を知るきっかけにもなります。

頭の中だけで考えていると、「お金がなくなって困るから」という漠然とした考えで支配されてしまい、行動ができなくなってしまいます。

小さな目標でよいので、具体的に決め行動していくことで、固まっていた考えから抜け出せ、状況が変わっていきます。

他人視点でなく、自分視点で考える

「自分が辞めたら他の人に迷惑がかかる、責任を放棄するようでイヤ」と思われているのであれば、責任感が強い証だと思います。

一方で、「責任感のない人だ」と他人に思われることを気にしすぎていないでしょうか。

確かに一時期は、同僚の方に負荷がかかるかもしれませんが、それはある期間を過ぎれば解消されていきます。

もし、あなたが退職したとしても、会社は問題なく動いていきますから、心配は無用です。

仕事をする上で責任感は大切ですが、パワハラに苦しみながら、会社に尽くしても、会社はあなたの人生になんの責任も取ってくれません。

あなたご自身のたった一回限りの人生です。

その人生を会社に委ねるのではなくて、会社での仕事は、ご自身の人生の一部だと考えていきましょう。

会社で過ごす時間は長く、大切な場所の一つですが、パワハラを受けているその会社は、あなたが本当に働くべき場所でしょうか。

働くべき場所でないならば、その場所を変えていくことも考えてみてください。

他人にどう思われるかというよりも、自分がどうしていきたいか、自分の人生をどう生きていきたいのか。

他人視点ではなく自分視点で、これからどうしていくべきか、今、立ち止まって考えるときなのではないでしょうか。

まとめ

パワハラを受けても会社を辞める決断ができないのは、お金の面での不安や、自分の仕事への価値観など、様々だと思います。

頭の中で、辞められない理由ばかりが浮かんでくるので、どうしていけばいいかわからず、

「もう少しなら頑張れる」「まだ大丈夫」と自分に言い聞かせながら踏ん張っておられるかもしれません。

でもそれが継続していけば、どこかで溜まっていたストレスが爆発して、心身の不調をきたします。

「心身を壊してまで働く価値のある仕事などこの世にない」と私は思います。

辞められない理由ばかりを考えるのではなく、会社を辞める道だってある、選択肢は他にもあることをぜひ考えてみてください。